給料未払いに脅しも…
一方で、A氏のもとへは、こうした店で働く日本人の女性キャストから、《給料を払ってもらえない》《殺すと脅されて辞めることができない》《お客さんに薬物の使用を強要されている》といった相談が相次いで寄せられている。
ある女性は、現地で働き始めたものの、帰国するしかない状況に追い込まれたという。
「店側から売春と、大麻やコカインの使用を強引に勧められたようです。そこで『辞めたい』と店に伝えると、『辞めさせることはできない』と聞き入れてもらえなかったどころか、それまで働いた分の給料すらもらえなかった。そのため逃げるように日本へ帰国するしかなかったと言います」
A氏は、すでにこうした日本人による売春の事例を、タイ警察は把握しているとした上で、カラオケクラブで働くことの違法性とリスクを、以下のように指摘する。
「タイではそもそも売春が違法行為である上に、こうした店で働く女性たちは正式な労働許可証を持っていません。最近は中国系の風俗店が、中国人を働かせ、薬物を乱用していたとして摘発されています。日系カラオケクラブが摘発される可能性も十分にあります」