「普段から課題に追われていた」
犯行当日に見せた容疑者の凶暴な姿は、ボランティアの時の印象とまったく違うものだったという。
「ボランティア中は、高圧的な様子もなかったし、逆にシャイっぽい感じも受けませんでした。一緒におしゃべりしていましたが世間話はあんまりしませんでしたね。授業とか課題のことだけ。
おしゃべりしている間も、授業の振り返りとして教授に提出する『リアクションペーパー』を黙々と書いていたことが多かった。いつも『リアペヤバい!』って言っていましたね。『日本語で書かなきゃいけないし、難しい日本語もあるから大変』って。普段から課題に追われていた印象です。
ボランティアが終わったときは『あっという間だったね(笑)』と話すくらいで、そのあと遊びに行こうとか、また会おうねとかと誘われたりはしませんでした。淡々と終わった感じで。
なので、その後、特になにか関わったりすることはなかったんですが、報道が出たときに、久しぶりに他の子から『これってあの子じゃない? びっくりなんだけど』と連絡があって、私もまったく同じ気持ちでした」(A氏)
ボランティアに参加し、真面目に授業に取り組む姿が目撃されていた容疑者が一体なぜ、同じ学生らを凶器で襲うことになったのだろうか。