「6月18日の午後1時過ぎ、瑠奈被告は、母親を介して、修被告に“ディスカッション”を求めたそうです。浩子被告が『いろいろなことについてのディスカッションだったり、買い物かもしれません』と修被告にLINEを送っています。翌19日、修被告は瑠奈被告と一緒に量販店でノコギリや手袋などを購入し、この日以降もハイター、キャリーケース、折りたたみナイフなど事件の際に使われた物品を購入しています。
検察官は、この“ディスカッション”というのはAさん殺害に関するものだとして、修被告は殺害計画を事前に認識していたと主張しています」
瑠奈被告は、自宅に持ち帰ったAさんの頭部を損壊する様子を修被告に撮影させた。また、Aさんの眼球や舌が入った瓶を見せられた際、修被告は、「すごいね」と返したという。検察側は、「(修被告は)瑠奈被告の行為を直接的にも心理的にも手助けした」と指摘している。
「無罪」主張の背景は
一方で、弁護側は、修被告は殺害計画を事前に把握していなかったとして、以下のように無罪を主張している。
「物品購入時に殺害計画は知らなかった。修被告と瑠奈被告は量販店でよく買い物をしており、化粧品や雑貨、日用品、お菓子など20点以上買うことが珍しくない。修被告は特に何も言うことなく、瑠奈被告がどんどんカゴに入れる」(弁護側の主張)
弁護側の観点では、自宅に頭部があると知りながら生活をしていたことは死体遺棄ほう助にあたらず、撮影も死体損壊ほう助にあたらないという。