伊東さんは商店街の人々に話を聞きながら、震災当時の様子を膨大な資料にまとめて保管しているという。
「能登の震災の復興が進まないのを見ていても、我々の教訓が活かされていないように見えてしまう。斎藤(元彦・現兵庫県知事)さんとは合計3回会いましたが、実際に商店街を一緒に歩いて、熱心に耳を傾けてくれた。
復興は15年後、30年後に答えが出るものだと思います。行政は誠意を持って対応してほしい」
阪神・淡路大震災の被害は、まだ終わっていないのだ。地震大国・日本に住む私たちは、被災者たちに心を寄せるべきだろう。
●取材:加藤慶
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