被害者が他にも多数いる可能性が浮上…
BBCによると、ドミニク被告による“鬼畜の所業”の始まりは、オンラインで知り合った看護師の男が妻を睡眠薬で眠らせたという写真を送ってきたことだったという。その後、この看護師のアドバイスで、ドミニク被告はジゼルさんに自身が医師から処方されていた睡眠薬の投与を始めた。当初はジゼルさんを深い眠りに陥れ、ドミニク被告のみが性的暴行を加えていたというが、犯行はエスカレート。「Coco」というフランスの出会い系サイトを使い、オンライン上で出会った見知らぬ男たちを誘い、同様の手口でジゼルさんに性的暴行を加えさせ、暴走に歯止めが効かなくなった。
この事件がこれほどまでに世界中の注目を集めた理由は、犯行の凄惨さのみならず、ジゼルさんが自らの素顔や本名を晒したうえで裁判に臨んだことによる。だが、なぜ彼女は耐え難い苦しみを抱えながらも、世間に被害を訴えかける道を選んだのか。
それはこういった女性の尊厳を奪う事件の被害者が、ジゼルさん以外にも多数にのぼる可能性が高いことが、捜査の中で明らかになっていったからだ。