現場となった浴室に“ピンク色のアイマスク”
高橋氏は、現場検証の証拠品として提出された田村家の自宅内部の写真について、こう語る。
「おびただしい量のゴミに混ざり、事件に関する証拠品が散らばっていました。1階トイレ前に多機能ナイフ、2階トイレ内の入り口付近に斧、さらには玄関のゴミの中からハンディカメラが発見されたとのことです。データを確認すると、殺害・死体損壊の犯行状況を撮影した動画が記録されていたそうです」
特に注目を集めているのは、瑠奈被告がAさんの頭部を加工した現場である浴室の様子だ。その場所で瑠奈被告は、Aさんの頭部から剥ぎ取った頭皮をワイヤーに吊るして加工。また、その様子は父・修被告によって撮影された。
「玄関やリビングなどと同じように、浴室内も散らかっていました。浴室内にはつっぱり式のハンガーポールが設置され、ハンガーがかけられていました。
ハンガーにはさらにS字フックがかけられ、その先にザルを2つ合わせて球状にし、ワイヤーで固定したものが吊るされており、頭皮はそこに被せられた状態で発見されたそうです。水分が蒸発し、乾燥した状態だったようです」