「知人のなかにも“アンチ”のような発言をする人が増えたことも、大きな心労になっていたようです。SNSの匿名アカウントだけではなく、目に見える知人による事実とは異なる情報に基づいた中傷に、とても傷ついていました。友人から『あれって本当なの?』と聞かれるだけでも、かなりの負担になっていた。
いまだ混乱のただ中にある兵庫県政のニュースは選挙後も止まず、ネットを見ないようにしても、どうしても竹内さんには情報が入ってきてしまう。次第に自分を責めるようになり、みるみる様子が変わっていきました。彼は強い人だと思っていたし、実際にそうだと思う。そんな人をここまで追い込んでしまったのが、今回の事件です」
知人はそう話すと、肩を落としてこう話す。
「事実でないことを発信するアカウントは、なぜ運営によって停止されないのでしょうか。ある人はそれだけ辛いなら、裁判すればよいと言っていましたが、仕事も辞め、精神的に追い込まれている状況で、どのようにしてそんな負担の大きいことができるんでしょうか」
SNS上では、竹内氏の死後もその尊厳を傷つけるような投稿が増え続けている。対策が急がれる。