そして1月21日、市長は自らのXにこのように投稿した。
〈岸和田市議会議員選挙に妻の永野紗代が挑戦します。〉
1月26日に告示される岸和田市議会議員選挙に、紗代さんが出馬するというのだ。いったいどういうことなのか。本人にすべての疑問をぶつけてみた。
「永野市長の妻」が思っていること
──お忙しい中、取材に応じていただきありがとうございます。紗代さんの市議選の出馬を市長がSNSに投稿しましたが、批判的な意見も多くあります。市長は〈生きていくのが難しい〉などと相当に堪えた様子の投稿をしています。今、どのような状況なのでしょうか。
「SNSはあまり見ないようにしているので、ひとつひとつの投稿はわかりません。ただ、市役所前や駅前で『性暴力許さない』『レイプ』などと書かれたプラカードを持って活動されている方がいます。これは子供の目にもつくし止めてほしい。事実ではありませんから」
──被害女性A子さんの主張と、市長の主張には大きな隔たりがあります。A子さんは、「精神的に支配された上で同意がなかった」と言う一方、市長は「性暴力やレイプではなく、同意のある不倫行為だった」と主張しています。
「はい。私は、当事者のようなものなので双方がどのようなことを訴えているかは把握しています。関係者とのLINEのやりとりなど、物証になるようなものも見ています。その上で、先方を批判したくはないのですが、間違いなくA子さんは事実ではないことも言っている。私は夫が言っていることが正しいと信じています。なので、昨年末の会見にも同席して、説明すべきだと思いました」
──不倫した夫の会見に同席したことで、「市長にマインドコントロールされているのではないか」とか「モラハラだ」といった同情の声もあったかと思います。
「まったくそんなことはありません。主人に一緒に会見に出てくれと言われたわけでもなく、自然と自分も出なきゃいけないなという流れになりました。ものすごく緊張しましたが……」