──ご主人が主張するように男女の行為はあったが「性暴力」「レイプ」ではないと考えているのでしょうか。
「はい。ましてやA子さんが主張している4Pなどあるはずがありません。あったら、どこかの防犯カメラに一緒に居るところが映っているなど証拠があるはず。そのようなものはないんです」
──一般的に不同意性交は密室で行われることが多く、決定的な証拠が残りにくい面もあります。そもそも市長は不倫自体はしていたわけですが、そのあたりはどのように考えていますか。
「主人は会見で『許してもらってると思ってません』と言っていましたね。この件で主人は私にものすごく謝っています。私自身こんなことをされて……というのは感じました。ただ、相手の主張と主人の話を聞くなかで、主人が言っていることが正しいとわかり、応援しようと思うようになった。この話は家庭内の問題で、夫婦間ですでに解決していますので、これ以上は差し控えさせてください」
──では夫である市長を応援したいと考えているということでしょうか。
「家族の絆はありますからね。A子さんを悪く言いたくはないのですが、一度和解したことをなぜこのように再燃させるのか、という思いはあります。なんのために金銭も払ったのでしょうか」
──解決金としての500万円は高額です。もう払ったのですか。
「はい。ただこの500万円については他でも説明していますが、A子さんや交際相手の府議の方が別の負債などもあることを鑑みて出した結論です。
実は府議は私たち夫婦にとって息子のような存在なんです。府議に私は約250万円を貸しているし、府議はA子さんと交際を始めたときには不倫関係でして、今は離婚していますが、元妻の方にも慰謝料などを払う必要がでてくるかもしれません。そういった事情を踏まえて、彼らがしっかりと次の人生を歩めるように渡したお金です。決して、主人が性暴力をしてしまったから払ったわけではありません」
紗代さんはあくまで夫を擁護し続けた。彼女と永野市長はどんな関係なのか。そこに“マインドコントロール”はないのか。これまでの経歴や市議選出馬への思い、永野市長との夫婦関係についても話を聞いた。
(後編に続く)