昨年3月、ドジャース・大谷翔平(30)の口座から不正に送金したなどして、専属通訳だった水原一平被告(40)が球団から電撃解雇された事件からまもなく1年。2月6日に予定されている量刑言い渡しに先立ち、被告が減刑を求めて裁判所に提出していた申立書の存在が明らかになり、話題を呼んでいる。
「米連邦検察は、4年9ヶ月の禁固刑、釈放後3年間の保護観察、大谷への賠償金支払いなどの量刑を求める文章を裁判所に提出している。一方、被告側は『ギャンブル依存症だった』と主張し、1年6か月の禁固刑が妥当だと主張している。
申立書には水原被告本人が減刑を望む訴えを記した書類のほか、被告の両親や妻が用意した裁判官宛の書類も含まれており、彼の性格やこれまでの仕事ぶりがアピールされています。その中の一つに、大谷選手と水原被告の古巣であるプロ球団・北海道日本ハムファイターズの“重鎮”からのメッセージがあり、注目を集めているのです」(在米ジャーナリスト)
大谷が入団した年と同じ2013年に、通訳として日本ハムに入団した水原被告。主に外国人選手の通訳を務め、2017年オフに大谷が渡米して以降、大谷の専属通訳として海の向こうで仕事をすることになった。昨年の騒動以降、日本ハムはスキャンダルについて“沈黙”を貫いてきたと言える。
「大谷選手を入団以来見てきた当時の監督であり、2023年のWBCにも自身の希望で水原被告を招集していた栗山英樹監督も、昨年末に放送されたNHKの特集番組で『翔平に“申し訳なかった”と伝えた』と明らかにするまで、被告のスキャンダルについて言及してこなかった。
水原被告が違法賭博に手を染めたのはエンゼルス時代からとされていますが、大谷選手に水原被告をあてがったのは日本ハムだとも言えるため、その言動が注目されていました」(同前)