球団キーマンのスキャンダルへのスタンスは
申立書として書類を提出したのは、日本ハムのチーム統轄副本部長兼チーム管理統括部長(前チーム統轄副本部長兼国際グループ長)である岩本賢一氏。2003年に通訳として日本ハムに所属して以来日本ハム一筋、水原被告の“採用面接”の現場にもいたキーマンだ。以下は裁判資料を抜粋し、和訳した内容である。
《一平とは、2012年12月にテネシー州でファイターズの通訳面接のために初めて会って以来の付き合いです。20人以上の候補者がいたが、一平のプレゼンが突出していたため、我々ははすぐに決断しました。
とても穏やかで、優れた語学力、そして温かい人柄。彼はいつも誰よりも早くクラブハウスに来て、選手やコーチからのあらゆるリクエストに文句を言いませんでした。スタジアムを出るのはたいてい彼が最後であり、毎日すべての外国人選手に自分の時間を捧げていました。
2016年から2019年にかけて、ファイターズはアリゾナ州で春季キャンプを行ないました。一平は選手たちに美味しい日本食を提供するために父親をシェフとして連れてきたり、難しい仕事でも多くの分野でリーダーシップを発揮しました。印象に残っているのは、一平があらゆる人間関係に対応したこと、誰ひとり一平の悪口を言わなかったことです。彼のポジティブなキャラクターは、みんなに愛されていました。
私は、一平は自分の過ちを償うべきであると強く信じていますが、その過ちは一平という人間を表わしているものではありません。一平は本当に優しくて素晴らしい人です》
日本ハム時代の仕事ぶりを評価する内容になっている。岩本氏を知る関係者が語る。