大谷が我慢できなかった「コラ画像」
その上で検察は、水原被告の犯行は大谷選手への経済的損失だけでなく、名声や善意をも傷つけたと訴えた。
《被告の犯罪行為については、大谷選手が全く知らなかったという“圧倒的な証拠”がある。にもかかわらず、(当該)口座が不適切に管理されていたことになぜ気づかなかったのかと大谷選手を疑問視する声が上がり続けている。さらにオンラインショップでは、大谷選手を“ミーム化”し、彼が犯罪に加担したかのように示唆する商品が販売されている》(同前)
「大谷翔平がミーム化された商品」とは、いったい何のことか。在米ジャーナリストが解説する。
「被告のギャンブル疑惑が話題になった当時、『大谷もギャンブルに関わっていたのではないか』という疑惑が米国内では広く流布しました。その際、大谷がギャンブルにハマっているかのような“コラ画像”がネット上で多数出回り、そういった画像をカードにして販売しようとするネットユーザーがいたんです。
アメリカで野球カードなどを販売する大手オンラインサイトを確認すると、大谷がパチンコ台の前で目を真っ赤にしているかのような画像が印字されたカードが、20ドル前後で現在も販売されている。大谷サイドとしては、こういった“ミーム化された商品”の流通が名誉を著しく傷つけると激怒し、我慢できなかったのでしょう」
こうした実情を踏まえて検察は、大谷が「明らかな被害者」だとして、こう続けた。