以前から「下水のニオイがしていた」
前代未聞の事故はなぜ起きたのか。グーグルの「ストリートビュー」を見ると、2023年4月に現場付近の路面に亀裂のようなものが入っているのが確認できる。同年9月には亀裂はなくなっているが、これについてSNS上では事故の予兆ではないかという声もある。また近隣住民に取材すると、同様に周囲の路面の悪さを指摘する声が聞かれた。
「3年くらい前ですかね。自転車で毎日通っていたのですが、大きな亀裂が入っていました。今はキレイになっていますが。もしかしたら事故と関係あるのかなと思っていました」(20代女性)
「あのあたりはアスファルトをきれいに張り替えたりしているんだけど、なんか轍みたいなのはよくできているし、綺麗な路面という印象はありませんね」(50代女性)
はたして、これらは事故の予兆だったのか。埼玉県の担当者に話を聞くと以下のような回答だった。
「崩落した箇所を含む1500平米の切削工事を2023年3月3日から9月29日までに実施しています。路面から約10センチメートルのアスファルトを削って打ち直す作業です。同年3月にひび割れがあったわけですが、アスファルト自体が熱を持つなどしてできるのが原因で、本件の崩落とは関係ないと考えています」(道路環境課)
近隣住民に取材を続けると、「匂い」というワードも多く聞かれた。