「この半年くらいの間ですが、あのあたりを通ると下水のにおいがかなり強いことがありました。糞のようなニオイです」(50代男性)
「風が強い時に下水の臭いがかなり強く漂っていたんです。なんか臭いなぁってのはもう何年も前からずっとあった」(50代女性)
匂いがするからといって、下水道管が破損しているとは限らないが、何か調査がなされれば事故は未然に防げたのかもしれない。県の下水道事業課はこう話している。
「5年に一度、定期検査を実施しています。人が入れるような大きな管には人が入って、難しい箇所には機械を使って、腐食やひび割れがないかなどを調べます。該当箇所の検査は2022年1月~2月にかけてカメラを載せた船型の機体を使って実施しており、その際には腐食は確認していますが、何か対応する必要は無いという範囲の結果でした。
下水道管は毎日流れているものが異なり、常にチェックできているわけではありません。今回の事故の原因を早急に調べて、今後の対応について考えたいと考えています」
最後の検査から3年の間に、当該箇所で何があったのか。陥没の原因究明が急がれる。