弁護人「話しているときの瑠奈の様子は?」
浩子被告「クラブの話も、(言葉に詰まり、ハンカチで目を拭う)その前の話も変わりませんでした」
浩子被告が危機感を覚えたのは、翌3日、ススキノで遺体が発見されたニュースを新聞で読んだときだった。何か関係しているのではないか……。不安な思いを抱えながら、娘に声をかけた。
浩子被告「新聞を見せたら、『それ取っておいて』と。(事件に)関係しているんだとショック、衝撃を受けた。娘が(事件を)起こしたかはわからないが、関わっているのは間違いないと」
その日、夫とLINEのやり取りをしていても、事件について伝えることはできなかったと語った。
浩子被告「家で話をすると娘が聞くかもしれないですし、足元から世界が崩れる感覚がしていて。『娘が誰かを殺したかもしれない』と文字を打つのも恐ろしくて。ただ、繋がっていたい思いでLINEをしていたと思います」
そして数日後、浩子被告は、自宅に持ち込まれた遺体の頭部を目の当たりにした。
弁護人「頭部を見た状況というのは?」
浩子被告「(瑠奈に)『来てみて』と言われて行くと、浴室の床の上に横になったような頭部が……」