男が“闇稼業”に堕ちるまで
「3年くらい水商売を続けていたんですが、突然『半グレみたいなヤバいやつと揉めた』とか言って、赤羽界隈から姿をくらましてしまったんです。その後は、周りの知人ともほとんど連絡がつかなくなりました。この4~5年はみんな彼がどこにいるのかさえ知らない状態でした。
彼にはヤンチャなところもありましたが、めっちゃ不良っていうわけではなかったんです。ただ悪い先輩とかについていってしまうタイプでした。でも、ここまで堕ちてしまうとは……」(同前)
澤藤容疑者の祖母もこう嘆息した。
「最近は全然会っていなくて、ニュースで孫の逮捕を知りました。親の元には警察から連絡があったみたいです。人相がすっかり変わってしまって……とても驚きました」
匿名・流動型犯罪グループによる事件で、全国で摘発された人数は2024年4~10月の間でおよそ4500人にのぼり、現在もその犯行は絶える気配がない。
1月28日に第100代警視総監に就任した迫田裕治氏は「都民に大きな不安を与えた匿名・流動型犯罪グループ摘発に総力を結集し早期解決を目指す」と宣言しており、警視庁は現在、総力をあげて“トクリュウ撲滅”を進めている。