「DayDay.」のMCを務める山里亮太
誹謗中傷とSNS社会
法律の知識がないが故に被害者を叩いていた人は、専門家の解説を読めば誹謗中傷をやめるでしょう。しかし、やめられない人もいるのです。誹謗中傷をする人にとって、好都合な環境がSNSです。SNSでは自分と似た属性の人や同じ考えの人をフォローすることが多いため、自分と同じ考えばかりが集まり、自分の思考が正当化されていくエコーチェンバー現象が起きやすいと言われています。ですから、「大金をせしめ、守秘義務違反をした」と思う人には、上述したような正しい法律の知識は届かず、同じように「守秘義務違反だ!金をもらった後にバラしたのだ!」という意見ばかりが集まります。そのため、ますます自説に自信を持ち、自分に都合のいい情報だけを信じてしまうのではないでしょうか。
また、Yahoo!ニュースを見ていて思うのですが、コメントを読んでいると、記事とまるで関係ない話をしていたり、記事に書いてあることを理解していない人が多いことに気づかされます。これはどういうことかというと、記事の内容をろくすっぽ読まずに、タイトルだけで見て、自分の言いたいことを書く人が増えているということだと思います。そういう「面倒くさいから読みたくないけど、書きたい(何か言いたい)人」にとって最高のトピックとは、人気芸能人たちの発言だと思うのです。
芸能界からは中居を擁護する声も
山里亮太さんは1月24日放送「DayDay.」(日本テレビ系)において、中居さん引退のニュースに触れ、「こうやって、人が人生を終わらせられるっていうのは、すごく怖いことなだって言う風に思っていて」と週刊誌報道により、中居さんの芸能人人生が「終わらせられた」ことに納得がいっていないようです。中居さんはトラブルについて当初から認めていましたし、引退も中居さんが決めたことですから、「週刊誌のせい」とは言い切れないと私は思いますが、加えて「僕が世話になった中居さん、僕が見てきた中居さんだけで言うと、そのコメントの中にある『全責任を背負う』っていう言葉、ほんとに我々はいろんなところでその姿を見てきた身としては(後略)」と、責任感の強かった中居さんに思いを馳せたのでした。
1月26日放送「上沼・高田のクギヅケ!」(読売テレビ)に出演したタレント・ゆきぽよさんも中居さんとの共演を振り返り、「私も中居さんとバラエティーで何度か共演させていただいたんですけど。私の知ってる中居さんは、すごい紳士的で私とか演者さんだけじゃなくって、私のヘアメイクさん、スタイリストさん、マネージャーさん、全員スタッフ1人1人に分け隔てなく気配りしてくれる人だったから」「高級お寿司。うにとかいくらとか入ったお寿司を、演者だけじゃなくスタッフ全員分、差し入れしてくれて」と、中居さんの豪快かつ綿密な気配りを明かしていました。