弁護側「損壊するとは想像できなかった」との主張に、検察側の反論は
「瑠奈被告の死体損壊を、両親が物理的・精神的に手助けしたか?」というのが、今回の争点のひとつだ。浩子被告は、浴室に置かれたAさんの頭部を見た際の心境を「これ以上損壊するとは想像もできなかった」と述べ、ほう助の意思はなかったとしている。
「一方、検察側は、浩子被告が瑠奈被告に撮影を依頼されたとき、『浴室の床にAさんの頭部が置かれていた時点で、皮膚は剥がされ、眼球が2つ見えていたことから、摘出は可能だった』とし、『瑠奈被告が死体損壊を行うと考えるのが自然ではないか』と主張。対して、浩子被告は『そんな発想ない』と回答しました。
よって、死体損壊ほう助を立証したい検察側と、『その時点では想定していなかった』と死体損壊への関与を否定する浩子被告と弁護側、という対立構図になっていました」(同前)
また、損壊後のAさんの頭部を浩子被告が“作品”と呼称していることについても、検察が質問する場面があった。
検察「7/15 、LINEで修(被告)に『よろしかったらお嬢さんの作品をご覧くださいな』と送っている。作品とは頭皮のこと?」
浩子被告「頭皮を見て、そうは打てなかった」