事件があったススキノのホテルの浴室(利用者提供)
検察「『どうして』など咎めようとは(思わなかった?)」
浩子被告「もうこんな状態だし、追及する意欲もなかった」
このとき修被告に送ったLINEの文面をあえて“カジュアル”なものにした理由は、弁護人の尋問に対する回答同様、「瑠奈被告にLINEの内容をチェックされる可能性があったから」と述べた。しかし、検察側が疑問点を指摘する。
検察「普通に(“作品”ではなく)『浴室でお嬢さんの“作ったもの”を』と言えばよかったのでは?」
浩子被告「それでもよかった」
「地獄がここにある」。浩子被告は自宅浴室でAさんの頭部を見た際の心境を、そう述べている。剥がされた頭皮を“作品”と呼ばざるを得なかった状況も、母は“地獄”に感じていたかもしれない──。