大谷側は「名誉を傷つけられ続ける」と主張
「水原は大谷のスケープゴートにされているのだ」「大谷はギャンブルをやっていたのではないか」——大谷を疑う声も未だに燻り続けている。
「この事件は国際的な注目を集めた。それは水原被告がESPNの記者に嘘をついたという事実のためだ。好むと好まざるとに関わらず、世界は耳を傾けていた」
水原被告は一体、どこでボタンを掛け違えたのだろうか。
◆取材・文/水谷竹秀(みずたに・たけひで):ノンフィクションライター。1975年生まれ。上智大学外国語学部卒。2011年、『日本を捨てた男たち』で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞。最新刊は『ルポ 国際ロマンス詐欺』(小学館新書)。10年超のフィリピン滞在歴をもとに「アジアと日本人」について、また事件を含めた現代の世相に関しても幅広く取材。2022年3月下旬から2か月弱、ウクライナに滞在していた。