「私は何年もの間、このことを抑えこんできました」──“ディディ事件”の被害者、タリア・グレイブスさんが、現地時間1月27日に公開されたドキュメンタリー番組『The Fall of Diddy』にて、“ディディ”ことショーン・コムズ被告(55)から受けた被害を告発した。
2024年9月、アメリカのヒップホップ業界を牽引してきたコムズ被告が性的人身売買や恐喝などの罪で逮捕された事件。コムズ被告から性的搾取を受けた被害者は、現在までに120名以上に及び、なかには当時16歳だった少女や9歳だった少年などの未成年者も含まれているという。現地ジャーナリストが語る。
「コムズ被告は、“ディディ”や“パフィ”などの愛称で知られ、1990年代のヒップホップシーンを席巻したレーベル『バッド・ボーイ・レコード』を立ち上げた音楽プロデューサーです。2018年にフォーブスが公開した『アメリカで最も裕福なセレブリティ』では8位にランクインするなど資産家としても有名です」(現地ジャーナリスト)
そんな世界的セレブが引き起こした性加害は、世界を震撼させた。
「コムズ被告は、『フリーク・オフ』と称される性的パーティーを開催し、おびただしい数の被害者に性的虐待や暴行を加えたという告発が相次いでいます。なかには性行為を拒んだ女性に対し、髪の毛を掴んで引きずりまわすなどの激しい暴力を加えたうえ、一連の様子を撮影して“口止め材料”にしていたとのことです。違法薬物の使用を強制していたという証言もあります」(同前)