終了後の会見は大盛り上がり(撮影・太田真三)
他のスポーツからの「転向組」がいなくった理由
そのままアカデミーだけでなく、日本の男子ツアーが盛り上がらないことに話が転じていく。
飯合「やはり試合数を確保してもらいたいよね」
健夫「この10年ずっと考えてきたけどわからない。どこで歯車が狂ったのかね」
金子「米国は学生にポイントをつけて出場枠を与えているが、日本もそうやってツアーの近道を作ってやるとスーパースターが出てきそうだけどね」
飯合「今はジュニアの格付けがそのまま大学、ツアーに(つながって)いく。野球はじめ他のスポーツからの転向組が入ればもっと注目されるようになると思うよ」
直道「他のプロスポーツが増えたのが大きいんじゃない。サッカー、バレー、バスケットがどんどん露出しているのに比べてゴルフはちょっと大人しいよね」
飯合「ゴルフは昼間にやるので、ゴールデンタイムに放送ができない。それによってマイナースポーツになってしまっている」
直道「インタビューも大人しい。思いをファンに伝えてもらいたいね。ジェット(健夫)やコング(飯合)ぐらいの雰囲気がほしいよ」
健夫「何をお手伝いしていいのかもわからない」
記者がそこで「喋り方講習とかどうですか」と合いの手を入れると、健夫が「じゃオレが講師でいくか。指名してくれればいくよ」と応じ、飯合が「講師ってタイプじゃないけどね(笑)」とツッコミを入れる。こうして話はどんどん広がったが、健夫の「女子は凄いよね。13人もトップ選手が(米ツアーに)抜けてもびくともしない。次がちゃんと出てくるからね。出るんじゃなくて作るんだよな。それが男子にも欲しいよな」の一言から、話題は今シーズンから米女子の下部ツアーに参戦した原英莉花へと飛んだ。