ジャンボ軍団がセレクションに登場。左から金子柱憲、飯合肇、尾崎直道、尾崎健夫(撮影・太田真三)
ツアー通算94勝で賞金王12回のジャンボ尾崎(尾崎将司)を中心に1990年前後に男子ゴルフ界を席巻した「ジャンボ軍団」。その主要メンバーが久しぶりに勢揃いして、その掛け合いは大盛り上がりとなった。
原英莉花や西郷真央らを輩出した「ジャンボゴルフアカデミー」の2025年度のセレクションが行なわれ、2月9日の様子がメディアに公開された。この日はジャンボ尾崎が発熱のため欠席。代わって国内ツアー32勝で永久シードの尾崎直道、同15勝の尾崎健夫、同11勝で賞金王にもなった飯合肇、同6勝の金子柱憲という4人計64勝のジャンボ軍団が助っ人審査員として登場し、セレクションに参加した12人(男子4人、女子8人)のスイングをチェックした。
セレクション終了後は恒例の総括会見に。例年のジャンボ尾崎の囲み取材は記者の質問にひとつずつ答えていく形式だが、この日は4人が対応したことにより、掛け合いで話がどんどん膨らんだ。ジャンボ門下生のなかから男子のスターが出てこないことに話が及ぶと、健夫が「男子をレギュラー(ツアーの水準)まで引き上げるのは大変だと思う。女子は案外すぐそこにあるんじゃないかというのが実感だよね」と応じたところから話が展開していく。
飯合「女子はちょうどいいライバルが(周りに)いるんだと思う。男子も伸びていく子がいると引きずられるように伸びる子が出てくるはず。その1人を早く引っ張り出さないと、ジャンボファミリーから男子のスーパースターはなかなか出てこない」
健夫「ちょっと時間がかかるのは見ていてもわかるでしょう」
直道「ジャンボが一番思っていることだろうね」
健夫「男子で出てきたらジャンボが“跡取り”として教えたいんだろうけどね。なかなか出てこない。女子は成功しているんだけどな」
飯合「女子は英莉花が引っ張ってくれた。層が厚いのも事実だけど、そうなるとその気になって女子は(セレクションに)やって来るからね」