火元付近に取材班が着くと、鎮火寸前ながら炎がまだ上がっていた
住民が恐怖を感じた「雲のような白煙」
現場となったのはJR常総線の水海道駅から西に4キロ余りの、工場などが点在する場所だ。NEWSポストセブン取材班が火元付近に到着した午後11時30分ころ、あたりにはまだ煙のにおいが立ち込め、規制線が敷かれた箇所もあった。
ある近隣住民の男性は、いまだ鎮火しない火災現場を見つめ不安げな様子で佇んでいた。当時の状況をこう語る。
「うちから火元は1キロくらいかな。ちょうど1時間前くらいに自宅の2階から外を見たら、まだ少し燃えていたんで『いつまでかかるんだろう』って思っていたところです」
自身が所有するビニールハウスにも“異変”が起きていたという。
「午後3時過ぎにサイレンの音がうるさくて気づいたんです。最初は大丈夫かなと思っていたんですけど、いま規制線の中にあるうちのビニールハウスの様子を見に行ったら、煙が雲みたいにモクモクとあがっていて、その時は『これは危ない』と恐怖を感じました。
実は2019年にも、近くの工場の廃材置き場が燃えて1週間くらい火が燃え続けたことがあって。廃品やゴミが山積みになっていて、管理もずさんだったのが火事の原因だったと聞いています」
日付が変わるころ、記者らは“枯草火災”の火元となっている雑木林にも訪れた。