いちかさんがお父さんに出会ったのは5歳の時だった
──大変な決断です。
父「世間知らずのクソガキだったのが、働き始めていろんな人にいろんなこと教わって。言葉遣いも知らなかったんで、『今までどうやって生きてきたんだお前は!』とか散々怒られて。当時は好きなことしかやってこなかったんで」
──いちかさんはお父さんと初めて会ったときのこと覚えてますか?
いちか「保育園の年中かな、5歳かな。物心ついたときから、もうパパがいた」
父「パパは、会った日にいちかが『このパパがいい』って言われたの覚えているよ」
──それがいちかさんの最初の本心だったかもしれないですね。
父「いつだったか一緒にバイクに乗っているときにいちかから『ママ、これまでいろんな彼氏がいたから、誰が本当のパパかよくわかんないんだよね』みたいなことを言われたことがあって。それで『別に自分がパパだと思う人がパパでいいんじゃない』って言ったら、『じゃあ、パパが本当のパパだ』って言ってくれて」
──そんなこと言われたら、泣いちゃいます。