オンラインカジノで賭博をした疑いで任意の事情聴取を受けたと報じられた、とろサーモンの久保田かずのぶと令和ロマンの高比良くるま
今年に入って著名人がオンラインカジノサイトで賭けをしたとして書類送検や事情聴取されるといった事態が相次いでいる。2月14日には、「M―1グランプリ」で優勝したお笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶ(45)と、「令和ロマン」の高比良くるま(30)が警視庁保安課から任意の事情聴取を受けていることが報じられた。2月はじめには「ダイタク」の吉本大(40)、「9番街レトロ」のなかむら★しゅん(31)が同様に事情聴取を受けていたことが発覚しており、さらに多くの芸人らがオンラインカジノを使用していたと見られている。毎日新聞(2月14日配信記事)によると久保田は関与を否定しているものの、高比良を含めた他のタレントは大筋で関与を認めているという。
スポーツ界でも、2021年東京五輪の卓球男子団体で銅メダルを獲得した丹羽孝希が1月20日、千葉県警にオンラインカジノでの賭博容疑で書類送検された。なぜ彼らは禁断の一歩を踏み出してしまうのか。
「かつては店舗型のオンラインカジノしかなく、店に賭ける金を現金で預ける形だった。それがインターネットやスマホの普及とともにオンラインカジノのゲームアプリが登場し、より気軽にできるようになった」(オンラインカジノ業界関係者)
利用者は急増しているといい、元神奈川県警の刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、「利用者の摘発は、近年は50人前後で推移していたが、昨年は162人(警察庁発表)となった」と解説する。海外では合法のサイトでも、日本にいながら賭ければ違法になる。だが、日本語のサイトやアプリでは、「安心・安全」「違法ではない」と謳うものもある。
サイト上での賭けは、まず元手とするポイントを購入するために自身の口座や電子マネー、所有している仮想通貨などの情報を登録する仕組みとなっている。ポイント購入後は、ルーレットやブラックジャックなどの利用ジャンルを選ぶ。勝てばポイントが増え、登録した口座への振り込みや仮想通貨などに換金できるシステムだ。