著名人たちも違法賭博で相次ぎ問題に(左から「ダイタク」の吉本大、丹羽孝希=Getty Images)
最初のうちは勝たせるシステムに
日本語で表示されるサイトは150以上あり、初回入金によるボーナス特典も多いという。公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の代表理事・田中紀子氏はその危険性をこう語る。
「無料のゲームサイトを装って集客しているサイトもあり、初回登録で5000円分のポイントを付与するなどのサービス攻勢をする。最初のうちは勝たせるシステムになっているものもあり、徐々に負けが込むようになると失ったお金を取り返そうと躍起になり深みにハマっていくのです」
著名人をPRに利用するオンラインカジノもある。
「国によっては合法なので、プロスポーツチームのスポンサーにまでなっているサイトもあります。そのチームに所属する有名な日本人選手が広告塔になっていることもあった」(同前)
競馬など公営ギャンブルに詳しいお笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃい氏は、自身の経験をこう語る。
「過去にオンラインカジノの業者からSNSのメッセージで、PRのオファーが来たことがありましたが、事務所と相談してすべてお断わりした。競馬やボートレースのPRなどギャンブル関連の仕事をしている芸人やタレントには、こうしたPR案件が来ているのではないかと思います」
著名人がPRしていれば、合法と勘違いする人が出ても不思議ではない。しかし、2023年9月にはオンラインカジノの決済代行業者が初摘発され、口座情報に基づいて客21人が書類送検された。甘い誘い文句に乗らず、違法だということをしっかり認識しなくてはならない。
※週刊ポスト2025年2月28日・3月7日号