最初の事件当時はまだ20歳で大学2年生だった柳本被告(時事通信フォト)
また、就職後も職場で女性から強い口調で干渉され、ストレスがあったとのこと。公務員に憧れるも結果が出ないまま年齢を重ねてしまい、その焦りもあったそうです」(ただの傍聴人氏、以下同)
犯行当時は、いわゆる“認知が歪んだ”状態だったようだ。
「柳本被告は、犯行当時は嫌がる被害児童の言葉を受け止められていなかったと述べました。また、自身が撮影した犯行の動画を見ても、『動画は数ある作品のひとつ。自分が映っているというより、第三者が演じているアダルト動画』という認識だったそうです」
ただの傍聴人氏によると、配られた資料やモニターを熱心に見てメモをとる姿勢は、自身が犯した罪に向き合おうとしている様子にもとれたというが、被害者親族の意見陳述では、「(被害児童の帰宅時間などの)メモを残していたことと重なり、気持ち悪く感じる」といった厳しい意見も。
また、第5回裁判の被告人質問では、被害児童を見かけたきっかけを問われ、「どこかで見かけたと思う」と回答。2022年の直近の犯行状況も「覚えていない」として、あいまいな証言に終始していた。