柳本被告が発していた反省の言葉
犯行を撮影した動画の書き起こしも証拠として提示された。書き起こしを見た感想を弁護人に問われ、柳本被告は、以下のような反省の言葉を述べている。
柳本被告「客観的にセリフを見て、こんな発言をしている自分をあらためて認識した。当時、被害者さまの『痛い』などの発言を全然聞き入れていないひどい状態の自分がいて、自分の行動が卑劣だとあらためて認識した。また被害者さま本人だけでなく、ご家族の精神的苦痛、経済的負担が想像をはるかに超えていて申し訳ない思いです」
第10回裁判の最終意見陳述では、無期懲役という求刑を受け止め、真摯な思いを語った。
柳本被告「多くの方々を傷つけすぎてしまったことは、非難されて当然です。逮捕直後は事件に向き合えていませんでしたが、今は、事実の重みを受け止めることができています。もし性犯罪に死刑があれば、されて当然と思っています。無期懲役すら軽いと思われて当然、私はそれだけのことをしてしまったと再認識しています」
ただの傍聴人氏によると、最終意見を述べて証言台から弁護人席に戻るとき、柳本被告は目のふちを指で拭っていたという。
“無期懲役すら軽いと思われて当然”と口にしていた柳本被告は、判決を受けた今、何を感じているのか──。