瑠奈被告が飲んでいた目玉テキーラ(客提供)
Aさんの長男「頭部のない遺体が父かもしれないと母から聞いて、頭が真っ白になりました。その後、刑事が来て、『頭がなく、所持品もなく、目的もわからない』と言われました。免許証や鍵も取られており、目的がわからないのが恐怖でした。母に危害が及ぶかもしれないと思い、家族で実家を離れ、寝ることもできず、藁をも掴む思いでニュースを見たり検索したりしていました。
私は当時、犯人はすぐに逮捕されると信じていました。どうして殺されたのか知ることができて、体と頭がそろって弔うことができると思っていました。ですが、なかなか逮捕の知らせはなく、『捕まらないのでは……』という不安が頭をよぎるようになり、悪夢のような長い1日を繰り返していました」
この長男は、Aさんの妻と同じく、瑠奈被告の犯行は両親のサポートがあったからこそ成立したと主張し、“できる限りの重い刑”を求めた。
Aさんの長男「『娘の言いなりではない』と言いながら、娘の行為を止めず、『すでに損壊されているから』と(遺体を)撮影し、通報しない。せめて早く通報していたら、父の頭部は早く帰ってきたはずです。
(逮捕されなければ、瑠奈被告は)少しでも言うことを聞かない相手をターゲットに事件を繰り返し、(両親)ふたりは容認し、協力していたと思う。娘を止めず撮影に協力していたのに、『何も知りません』『娘がひとりでやった』と言う。娘ひとりに罪を押し付けることをせず、過ちを認めるべきです。知らぬ存ぜぬで、責任を感じているように思えません。できる限りの重い刑を望みます」