渡米から3年が過ぎた(2024年3月)
《何も発信できぬまま》
料理が得意だという佳代さんのレシピが複数、本書では紹介されている。圭さんが好きだという具だくさんのミネストローネのページには、《命のスープ》と記している。
「皇室で『命のスープ』と言えば、美智子さまお手製のコンソメスープのことです。上皇さまやご友人が入院された際に、自ら作られたコンソメスープを携えてお見舞いをされたエピソードは有名です。美智子さまの“専売特許”である命のスープという代名詞を自らのレシピにも題したことには驚きました」(前出・皇室ジャーナリスト)
佳代さんの陶酔ともいえる、皇族方へのシンクロが書き連ねられる一方、前述した元婚約者・A氏の存在や、金銭トラブルについては一切が黙殺されている。本誌『女性セブン』はA氏に話を聞こうとしたが、代理人を通して「取材は遠慮したい」というのみだった。
佳代さんの義娘の弟である悠仁さまは、2月12日、単独で京都にお出ましになった。京都にある舞鶴引揚記念館を私的に訪問されたのだ。悠仁さまにとって、単独での地方訪問は2度目となった。
「悠仁さまは4月に筑波大学に進学されます。成年式もこの春に控えて、注目度はますます高まっていくでしょう」(別の皇室記者)
一方、姉の佳子さまにも違った形で視線が集まっている。
「佳子さまは今年1月、例年出席されてきた手話関連の2つの公務に、お出ましになりませんでした。どちらも紀子さまから引き継がれてきたものでした。非常勤職員として働かれている日本ろうあ連盟のお仕事についても、当初は週3日ほどだったものが、公務多忙を理由に週2日に減っています」(前出・別の皇室記者)
そうした公務やお務めの整理は、近い将来の慶事に向けた準備だとみる向きもある。
「そんなタイミングで佳代さんの自伝本が発売されたことに、秋篠宮さまは“なぜ大人しくしていられないのか……”とお嘆きの様子だといいます」(別の宮内庁関係者)
実際、本書には佳代さんと秋篠宮ご夫妻の断絶まで感じられるくだりもある。
「秋篠宮ご夫妻は、金銭トラブルについて国民の納得がいく説明をするよう、繰り返し小室家側に求めていました。ところが佳代さんは《諸事情により、何も発信できぬまま心を病み始めていた》と、まるで弁解の機会を与えられなかったかのように書いています。この点からも、いまだご夫妻と佳代さんとの間に遺恨があることは明白です。
そればかりか、秋篠宮ご夫妻には、この自伝本が佳代さんからの警鐘と映っているようです。自由に本を出版できることが現実になり、佳代さんがもっとほかに“切り札”を握っているようにも感じられているのではないでしょうか」(前出・別の宮内庁関係者)
清々しく「あたらしい日」を迎えることができたのは、佳代さんだけだった。
※女性セブン2025年3月6日号