警察に事情聴取された久保田かずのぶ(左)と高比良くるま(右)の2人のM-1チャンピオン
人気芸人たちの事情聴取が報じられたオンラインカジノ騒動。その余波は広がるばかりだが、違法賭博根絶を目指す警察の動きを追うと、芸人とは別の、ある捜査対象の存在が浮かび上がってきた──。
「正直言います。事情聴取があると聞きました。(警察に)行きました。関与してないと否定しました。短時間で終わりました。で、刑事さんが『今後の聴取の予定はないと思います』ということを言われました」
語り口は淡々としていたものの、言葉の端々からやり場のない怒りと悔しさがにじみ出ていた。
2月21日、自身の身に降りかかったオンラインカジノ賭博疑惑についてラジオ番組で釈明したのは、お笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶ(45才)。一部で報じられたように警察に事情を聞かれたことは認めたが、オンラインカジノは「やってない」と強く否定。任意で事情聴取を受けたことが大手メディアに実名で報じられたことに不快感を露わにしていた。
「警察の聴取は任意で行われ、何事もなくすぐに終わったといいます。担当刑事から『今度、舞台を見に行ってもいいですか?』と聞かれるなど、雑談を交わす余裕もあったそうですが、その一件がなぜか新聞やテレビに大々的に取り上げられてしまった。本人が否定していることも報じられたものの、SNSに『久保田ならやってそう』などといった書き込みが相次いだことに本人はショックを受けていました」(芸能関係者)
多くの芸人を巻き込んで各方面に波紋を広げた芸能界のオンラインカジノ賭博騒動。吉本興業に所属する複数の芸人が、警察の事情聴取を受けていることが明らかになったのは、2月5日のことだった。
「吉本が『コンプライアンス違反の疑いがあった』として一部タレントの活動自粛を発表したことがきっかけでした。同社は自粛の理由や、芸人の名前を公表していませんが、直後に『ダイタク』の吉本大さん(40才)と、『9番街レトロ』のなかむら★しゅんさん(31才)がオンラインカジノ賭博に関与していたことが報じられ、騒動が一気に拡大したのです」(テレビ局関係者)
捜査対象は50人近くに上るという観測記事も飛び交ったが、実際に聴取を受けたのは7人だという。その中に「M-1グランプリ」優勝者の2人が含まれていたことをスッパ抜いたのは毎日新聞だった。