瑠奈被告が出品していたとされるフィギュア(HPより)
修被告によると、瑠奈被告は、損壊行為にも、またそれを撮影されることにも興奮する様子がなく、また何かサポートを求められることもなかったという。これらから、修被告の撮影にかかる一連の行為が、瑠奈被告の損壊行為のほう助にあたらない主張に繋がると思われる。
淡々と当時の心境を語る修被告であるが、さすがに一連の撮影については「やりたくなかった」、「早くこれが終わってほしい」という思いも述べた。しかし、ほう助罪の成立は別にしても、撮影開始のタイミングを察し、ピントを合わせるためにペンライトを照射するほど自発的な姿勢をなぜとらねばならなかったか、その当時の心境まではわからないままであった。
精神科医である修被告の淡々とした主張は、裁判員の目にどう映ったか。判決言い渡しは3月12日に予定されている。
(了。前編から読む)