伊東和彦容疑者の自宅。ここで覚醒剤や数百本の注射器が押収された
「大学での定期試験で、鉄棒のテストがあったんです。試験前に体育館でみんなで練習したのですが、その時に彼の手があざだらけになっていたのを、覚えています。毎年、学祭では一致団結して神輿を徹夜で作って、そんなときも彼は一生懸命で、とても協力的で……。今回の事件は内容が内容だけに嘘であってほしいですし、もし本当なら、何をやっているんだって感じですよ。でも大事な仲間だから、なんとか乗り越えてほしいです」
直近の職場だった津市教育委員会でもその仕事ぶりは評価されていたようだ。一緒に仕事をしたことがあるという人物はこう振り返る。
脳裏をかすめた「小さな違和感」
「数えるほどですが、仕事で話したことがあります。役所ってちょっと気難しいというか、コミュニケーションが取りにくい人が一定数いるのですが、彼はとても穏やかで好感の持てる話し方をするんです。とても良い職員さんです。仕事もできますしね。きっと教育現場でも生徒や保護者に信頼される教師だったのだと思います」
しかし、過去の伊東容疑者を振り返ってみると、小さな違和感が脳裏をかすめたという。