逮捕された伊東和彦容疑者
「今回逮捕したのは三重県警じゃなく愛知県警だろ? おそらく愛知の組織から買っていて、尻尾切りにあったのかなあなんて想像しちゃうよな」──三重県内の違法薬物事情に詳しいある人物は、“エリート教師”の逮捕を受けてそう独りごちた。
愛知県警は2月26日、自宅で覚醒剤を所持していたとして、三重県津市の教育委員会教育研究支援課長の伊東和彦容疑者(52)を現行犯逮捕した。情報提供を受けて、容疑者宅を家宅捜索した愛知県警は、ベッドのマットレスの下から覚醒剤の入ったポーチを発見。ほかにも、自宅からは注射器が数百本見つかるなどしており、容疑者は容疑を認めているという。
伊東容疑者は1996年に三重県教育委員会に採用され、県内各市の小学校で教鞭を執ってキャリアを積んできた。2022~2024年には津市内の小学校で教頭を務め、昨年4月に現職へ異動。容疑者が課長を務めていた教育研究支援課は、現場の教員に対する教育のほか、児童らに薬物の危険性を啓発する指導も担っていた。
教育委員会の関係者はこう明かす。