閑静な住宅で悲劇が起きた
「刺青を見たとかではないんですけど、どことなく怖い雰囲気でした。こまめにドアを修理したり、扉の装飾をしたりしている場面を何度か目にしましたが、いつも鬱陶しそうで、面倒くさそうにしていて……。あとは携帯灰皿を持って共用部の廊下でよくタバコを吸っていました。普通なら吸わないような場所なので、印象に残っています」(同前)
飯森容疑者はの敷地内でよくタバコを吸っていたようだ。別の近隣女性も容疑者の姿を何度か見かけたことがあったという。
「あー、廊下でタバコを吸う人ですよね。夕方になると毎日のように見かけました。上下スエット姿で、作業着やスーツを着ているところは見たことがないですね。ただ市営住宅の大掃除には女性と2人で参加し、『おはようございます』と挨拶していたこともありましたよ」
近寄りがたい雰囲気を感じた人もいれば、挨拶を交わしたことのある住民もいるようだ。自治会関係者は一家の印象を以下のように明かす。
「評判は悪く無かったと思うんですよね。自治会費の滞納も無かったしね。
でも、あそこの部屋は60代くらいの高齢女性がひとりで入居していると申請されているはずなんだけどね。でもコソコソ住まわれたら分からない。僕は飯森容疑者らが住んでいたとは知らなかったなあ。市営住宅だから、ちゃんと人数を申告しないと。居住者の人数で家賃が変わるから」
住宅街を震撼させたコンクリ詰め事件。事件の全貌解明が待たれる。
(了。前編から読む)