気付いたら財布がない
うまく活用すれば出会いのチャンスとなるマッチングアプリだが、利用者の増加に伴いトラブルも増えている。昨年10月には名古屋を中心に中高年用マッチングアプリを介した結婚詐欺事件が起き、被害総額は3億円にのぼった。
「気をつけたいのは『完全無料』を謳うアプリ。ここは詐欺師が入り込みやすい。月額固定など有料のアプリを選ぶようにしましょう。また、評価が異様に高いアプリも注意が必要です。悪質なアプリはサクラに大量の星5レビューを書かせる傾向があるからです」(前出・倉田氏)
そのうえで、相手からの“要注意メッセージ”を見抜く必要がある。
「例えば40代の人で《20歳以上離れていてもOK》といったプロフィール文は、シニアをカモにしようとしている可能性がある。また、《夢を応援してほしい》といった言葉も注意。金銭目的のケースがあります。初めて会った際に“娘が病気で……”などさりげなくお金で苦労しているエピソードを出してくる人にも警戒しましょう」(同前)
正しく活用し、素敵な出会いを楽しみたい。
※週刊ポスト2025年3月14日号