局を離れた寂しさはありますが離れた後悔はないという
「テレ東を辞める時は、両親にも『本当に今離れちゃうの? もったいないんじゃない?』と言われました。ですが、人生は1度きり。私はその時、やりたいと思ったことをやらない後悔はしたくないと思ったんです。今も局を離れた寂しさはありますが、離れた後悔はないですね」(福田アナ、以下同)
転職を考えたきっかけは年齢を重ねるなかで「将来のキャリアに不安が出てきた」ことだった。そんな時、SCOグループ側から受けた思わぬ提案に心が揺れたという。
「子供が生まれて、育休や産休を通して自分と向き合う時間ができました。今の仕事でいいのか、自分がやりたい仕事はこれでいいのか。自分が思い描く生活やキャリアに時間を使いたいと思ったんです。局アナはどうしても時間の拘束があって、子供とゆっくり過ごすことができないときもありました。
そんな折にSCOグループから『アナウンサーの仕事をしながら、うちの広報をやりませんか?』と提案してくださったんです。会社に勤めていた知人からの縁で、本当にラッキーでした。私は先輩だった大江麻理子アナや日本テレビの水卜麻美アナのようにテレビ局を代表するようなポジションでもなかった。“アナウンサー1本”という将来に不安を抱いていたので、渡りに船でした。それで『お願いします』とお伝えしました」
そこから始まったアナウンサーと広報職の“二刀流”は想像以上に大変で、想像以上に充実したものだった。