「自分がこんなにも世間知らずなのかと愕然としました(笑)」
「本当にすごく充実していました。まずはテレビ業界とは違う会社に入ったことで、社会人11年目にして自分がこんなにも世間知らずなのかと愕然としました(笑)。アナウンサーというのはやはり特殊な仕事で、スタッフの皆さんが取材や制作で作り上げてくれたものを最後に代表して世に発信する仕事。その『過程』についてしっかり意識ができていなかったんです。
だから広報の仕事を始めて、プレスリリース1枚出すにしてもどうしていいか分かりませんでした(笑)。私としては読みやすい文章を書いているつもりでも、どうしても“しゃべり手”の感覚になってしまって。伝えるべき内容が抜けていたり、言葉選びが適切でなかったり。これまでとは違う業務内容に難しさも感じましたが、“生みの苦労”を知ることができたのは本当に貴重でした。この年で社会人1年目みたいな経験をさせてもらえて感謝しています」
やりがいある充実した生活を送る福田アナだったが、その道は平坦ではなかった──。後編ではこの1年間で起きた仕事や子育ての「大きな決断」について語った。