「うちの舎弟かわいいからな少しだけ」
「共犯者の裁判で証言するなかで、自身の裁判で不利になるようなことを言ってしまうかもしれません。その展開を避けるために証言自体を拒否するというのは、想定されうる行動です。弁護士と事前に打ち合わせしたのだと思われます。宣誓自体を拒否するのは珍しいですが、全くないことではありません。
証言をしないことで、裁判官らに『話すと何か不都合なことがあるのだろう』という印象を与えてしまう可能性はあります。しかし刑事手続きに則っている以上、本人が言いたくないのであれば、その立場は尊重する必要があります」
内田被告の退廷後、検察側は、彼女の供述調書を読み上げた。
小西被告と内田被告の強い仲間意識
「内田被告の供述調書によると、小西被告が『やっちゃいますか?』と被害者に暴行を加えることを自ら提案したとされています。また、被害者を車で連れ回している最中に『絶対殺す。死ね』などと脅したといいます。
今回の裁判では、“小西被告の主体性”が主な争点のひとつとなっています。小西被告は内田被告の舎弟でしたが、検察側は『精神的に支配されていたわけではない』と主張しています」(前出・全国紙記者)
内田被告と小西被告は、強い仲間意識で結ばれていたようだ。NEWSポストセブン取材班は、内田被告が事件後にInstagramに投稿した“ドライブ動画”を入手している。いつ撮影されたのかは定かではないが、動画では小西被告が車を運転し、内田被告は助手席で『非行少女』という歌をノリノリで歌っている。
内田被告を知る人物は、「基本的に、イキリ体質なんです」と語る。