財務省に対する反感が高まっている(時事通信フォト)
これまでも多くが異口同音に訴えた。しかし政府および財務省は完済しない。する気がない。筆者は以前「一般国民は財務省のATMなのか」と強い書き方もしたが、まったく間違ってはいないと思っている。
みんなの積み立てたお金を使ったのなら返すものだ。そして60年先だ100年先だ23世紀だなんて普通、返済しているとは言わない。
ともあれ、財務省は2024年度も完済しなかった。
果たして、何十年も借り続けた6000億円はどこにいったのだろう。この問題もまた「国民の敵」とまで言われ始めた与党政治家および財務官僚の「膿」の象徴に他ならない。
【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)/出版社勤務を経て、内外の社会問題や社会倫理のルポルタージュを手掛ける。日本ペンクラブ広報委員会委員。