送検された高野容疑者(時事通信フォト)
「彼女は複雑な家庭で育ったようです。実は自分もそうなのですが…彼女がどの段階から1人で生きていたのかは分からない。でも、大変だったんだろうなって。
それに過去だけじゃなく、当時の生活のなかでも背負っているものはあったんじゃないかな。赤ちゃんがいると話してくれたこともありました。『お腹を痛めて産んだ子だからやっぱり可愛いよね』って言っていましたよ」
前出の裁判記録からも、佐藤さんは2021年、18歳の時に第1子を出産し、当時は未婚だったとみられる。高野容疑者と裁判になった2023年時点では、ある母子支援施設に住所を定めていた。
そうした佐藤さんが置かれていた状況が、動機として供述している金銭トラブルにつながった可能性がある。当時の2人の関係は、事件の真相に近づくカギになりそうだ。
裁判記録に残る佐藤さんと高野容疑者のLINEのスクリーンショットには、こんなやりとりもあった。