愛好者の多いマヨネーズ
食卓でおなじみの「キューピーマヨネーズ」が、日本初のマヨネーズとしてお目見えしたのも1925年3月のこと。誰からも愛されるようにという願いを込めて「キューピー」と名付けられました。当時は「マヨネーズ」という調味料自体が知られていなかったので、ポマードと間違えて頭に付けてしまう人もいたとか。あえて頭に付ければ、100年前にタイムスリップした気分が味わえそうです。ま、勇気が必要な行為ではありますが。
このほか、1925年6月にはアメリカでチャールズ・チャップリンが監督・脚本・主演・製作を務めた『黄金狂時代』が公開されます(日本での公開は同年12月)。1月14日には三島由紀夫、5月10日には橋田壽賀子、11月30日には初代林家三平が生まれています。
いざ行かん!「昭和100年を満喫できる一日ツアー」へ!
ここまでにご紹介した要素を踏まえて、「昭和100年を満喫できる一日ツアー」を敢行するとしたら、こんな感じでしょうか。よかったら実行してみてください。
胸にポケットラジオを入れてNHKの番組を聴きつつ、関東の方の場合は、山手線を一周します。関東以外の方は、それぞれの地域でお近くの「100歳の駅」を探してみましょう。車中のお供は三島由紀夫の小説の文庫本。もし、電車の中で誰かの足を踏んでしまったら、初代林家三平さんの口調で、頭をかきつつ「どーもすいません」と謝ります。
途中で銭湯に立ち寄って、運よくケロリン桶と出合えたら、心配ごとや日々のストレスによる頭の痛さもケロリンと解消するはず。お腹がすいたら、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に出てきた「幸楽」のような町中華を探しましょう。そこにキューピーマヨネーズを使った野菜サラダがあれば一石二鳥ですが、そう都合よくはいきませんね。
コンビニでキューピーマヨネーズを買って、チューチュー吸いながら家路に付けば、胸の重みを通して100年という歳月の重みを感じられそうです。映画『黄金狂時代』の名場面にならって、革靴にかぶりついてみるのもいいでしょう。何ごとも物は試し。たくさんの「誕生100年」にあやかって、100歳に向けての気力とパワーを貯め込んでください。