女性市議によると、事件は小樽での視察を終えたホテルで起こったという
「元々市内でも地域が一緒でした。PTAの関係で、先方が議員になる前から知っていましたが、別に特段、例えば知人を介して食事とかっていうのも全くないですよ。議員になってからも、特に。ただ、議員同士なので別に仲が悪いということもなかったかとは思います。なので今回の件は、本当に驚いてます。(女性市議が)なんでこのようなことをしたのか本当にわからないもので」
──議会は、この件の調査委員会等の設置を否決した。このような件が明るみに出て、議会としてアクションを起こさないことに疑問を持つ市民もいるのではないか。
「委員会を設置しないことは、(議員)皆さんに決めていただいた。どう思われるかはわからないですが、僕、つまり議長が決めるわけではなく、本当にみなさんの総意で決めてもらうことが大事だと考えています」
──今後、この件について議会で対応することはあるのか。
「検察の処分を待ちたいと思います。それがいつになるのかはわかりませんが、そのタイミングによって、例えば議会中だったりそうでなかったりするかと思います。そのタイミング次第で、やるべきことをやります」
津市議会では、今回の件を受けて「被害者」「被疑者」の双方を取り上げ、事実とは異なる内容が多分に含まれた怪文書が飛び交っている。記者が確認しただけでも、両人それぞれを中傷するものや、両名をまとめて中傷するような内容のものもあった。
「水面下では、噂やあることないこと情報が流れているのに、表ではみんな一切口にせず、議会としても何も対応していない。もはや、津市議会は政治ができる状況ではありません」(地元政界関係者)
現在は検察が送検内容について捜査している段階だ。議会による調査委員会等が否決されたいま、真相究明は捜査結果を待つほかない。真実はいつ、いかなる形で明らかになるのだろうか──。(了。前編を読む)