国内

「市議の不同意わいせつ疑惑」を当事者・青山昇武議長に直撃、調査委員会設置否決への批判に「みなさんの総意で決めてもらうことが大事」《三重県津市議会の“禁断の話題”》

三重県津市議会の青山昇武議長が女性市議への「不同意わいせつ」と「不同意性交等未遂」の疑いで書類送検された(左・Facebookより、ホテルの写真はイメージです)

三重県津市議会の青山昇武議長が女性市議への「不同意わいせつ」と「不同意性交等未遂」の疑いで書類送検された(左・Facebookより、ホテルの写真はイメージです)

 視察先の北海道のホテルのエレベーターで、三重県津市議会の青山昇武議長(公明党)が同僚の女性市議に無理矢理キスをし、身体を触ったという疑いで、昨年9月に警察に書類送検された。現在は検察が起訴の可否について判断すべく、捜査を進めている。【前後編の後編。前編から読む

 重大事案を受け、昨年末、津市議会では説明責任を果たす目的で調査委員会等の設置の動議が発されたが、市議34人中賛成4人、反対1人、大半が棄権した上で議会は否決した。この件について、地元政界では批判の声が上がっている。

「疑惑がかかっているのは、市民の信認を得て議会運営を行なっている議員が、市民からの税金で行った視察先の出来事。議会として説明責任を果たす必要があります」(市政関係者)

「調査委員会等の設置について、大半の議員が賛成も反対もしない、自らの意見を明らかにしないというのは、議員として正しい姿とは言えないのではないか。議会の運営にも悪影響を及ぼしかねないこの状況で、真相究明のさじを投げた津市議会はどこか、おかしい」(市議会関係者)

「真実どころか、当事者らの言葉さえも不明なため、憶測が憶測を呼んでいる。彼らや“事件”に対して憶測だけが一人歩きする事態が続けば、市民からの信頼を損ねかねない。

 調査委員会等の設置動議への投票が棄権多数だったことも、事件について明らかにする過程で、視察先での長時間にわたる飲酒を咎められることを恐れてのことなのではないかと訝しんでしまう。今回の議会の決定は、市議全員への信任にかかわる問題に発展しかねませんよ」(地元政界関係者)

 NEWSポストセブンが現地で取材を進めると、前編で報じたように、女性市議は「エレベーター内でキスをされ、身体を触られた」「青山議長の部屋に連れ込まれ、性的な行為を要求された」などと訴えていることが判明。ただ、一方の青山議長は「事実無根だ」として主張は真っ向から対立している。

 青山議長は、自身にかかる疑惑について、そして調査委員会等設置が議会で否決されたことについて、どう受け止めているのだろうか。3月中旬、記者が青山議長の携帯電話を鳴らすと、約30分にわたり本人が取材に応じた。

関連記事

トピックス

佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
大型特番に次々と出演する明石家さんま
《大型特番の切り札で連続出演》明石家さんまの現在地 日テレ“春のキーマン”に指名、今年70歳でもオファー続く理由
NEWSポストセブン
NewJeans「活動休止」の背景とは(時事通信フォト)
NewJeansはなぜ「活動休止」に追い込まれたのか? 弁護士が語る韓国芸能事務所の「解除できない契約」と日韓での違い
週刊ポスト
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト