波紋を呼んでいるGoogleマップ上の投稿(写真は編集部で加工しています)
「哺乳類がまるごと混入は聞いたことがない」
飲食店での異物混入の事例は、過去にも複数ある。2023年には大手ハンバーガーチェーンのハンバーガーにゴキブリの死骸が混入し、店側が当該客に謝罪と返金を行った事例もあった。危機管理コミュニケーションの専門家である東北大学特任教授・増沢隆太氏は、「異物混入を100%防ぐには限界がある」という。
「特にファストフード店はワンコインで買えるという安さが売りですから、業界的に100%事故を防ぐというのは難しいところがあるのでは。単価の高いお店は前提となる条件が違うので別ですが、小さな虫が入っていたとか、食品に髪の毛が入っていたとかは、ミスとして起こりうると思います」
増沢氏は、その上で今回の事案の「特殊性」について指摘する。
「ネズミと虫はワケが違います。まして、投稿にあったサイズのネズミが本当に気づかず提供されていたのでされば、なぜそれに気づかないのかという批判も生まれる。哺乳類がまるごと入っているというのは直感的に気持ち悪いですし、私も聞いたことがありません。
もちろんゴキブリもダメですが、今回は『提供側が気づかないはずがない』というのがわかるサイズの異物混入事案なので、より一層、公表は早くするべきだった」