東京の店舗で、具を入れ保存する状態の椀。混入があった店舗が全く同じオペレーションとは限らないが、すき家はここにネズミが混入していたと説明している(現役クルー提供)
「味噌汁用のお椀のひとつにネズミが入っていたとしていますが、味噌汁作りのオペレーションを考えると、多少ぼんやりしていようがスタッフがさすがに気づくはずです」(「すき家」の現役クルー、以下同)
この男性によると、通常のオペレーション上、まずお椀にワカメとネギ、油揚げを手作業で入れた後にふたをして、36杯をワンセットとして冷蔵庫内に保存しておくという。必要になり次第、保温性の鍋から味噌汁をおたまですくい、椀に注いで提供することになっている。
「お椀の内側の面積が10だとすると、具材は1くらいなので、あんなに大きなネズミが紛れ込んだら持ったときにすぐ気づくはずです。また、味噌汁は80度を超える熱さなので、お椀に注ぐときは、やけどしないように手元を見ます。
『味噌汁を保温している鍋のほうにネズミが混入しているのに気づかず、おたまですくって椀に注いでしまった』というなら、まだ納得できるのですが……。作業が忙しくなったりすると、鍋のふたを開いたまま厨房に置きっぱなしにしてしまうこともあるので、鍋に混入する可能性は考えられます。
ただ、鍋のほうにネズミが入っていたとなると、かなりの杯数分が入る容量の鍋なので、多くのお客さまがネズミがダシになった味噌汁を飲んだことになってしまいますよね……」
この男性が都内の店舗で撮影した「具材のみが入っている準備段階のお椀」の写真を見ると、確かに具材が占める容量は全体の1割程度になっている。鳥取の店舗がまったく同じオペレーションで味噌汁を作っていたかは不明だが、汁を入れる前にネズミが入っていたらかなり目立つはずだ。