本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
フランス人の年上男性と恋に落ち、海を渡った国民的美少女。芸能界の華々しい仕事と母国での慣れ親しんだ暮らしから離れて約30年、子育てに身を捧げてきた後藤久美子(50才)が日本に帰ってくる。母として支え抜いた家族の成長と、彼女が描く未来とは──。
「日本には年に2回は来たいなと思っていて。幸運なことに両親が元気で」
2023年12月に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際、こう語っていたゴクミこと、後藤久美子(50才)。かつて“美少女の代名詞”と称されたゴクミは人気絶頂期にフランス人レーサーと結婚(事実婚)し、出産、育児を経て人生の半分以上を欧州で過ごしてきた。そんな彼女が、日本へ本格的に拠点を移すことを検討しているという──。
小学5年生からモデルとして芸能活動を始め、1986年にドラマ『テレビの国のアリス』(NHK)で女優デビューしたゴクミ。日本人離れした容姿で美少女ブームを巻き起こし、同年代で現在も仲がよい宮沢りえ(51才)とともにバブル期の日本の芸能界を席巻した。
人気絶頂の1995年にはF1レーサーのジャン・アレジ(60才)と恋仲に。妻子を持ち、離婚調停中だった年上外国人との交際は世を賑わせ、アレジの離婚が成立した1996年にふたりは事実婚した。その後、長女エレナ(28才)、長男ジュリアーノ(25才)、次男ジョン(18才)と3人の子供に恵まれた彼女は現在、スイス・ジュネーブで家族と暮らしている。
長い間、年に1〜2回CM撮影などの仕事をするだけだったゴクミがブランクを経て女優業を再開したのは、2019年公開の映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』だった。
「どうしてもきみが必要だ」
巨匠・山田洋次監督(93才)からそんな熱烈オファーを受けての復帰だったが、内心では母親としての葛藤を抱えていた。
「後藤さんにとって実に23年ぶりとなる女優復帰でしたが、撮影当時、次男はまだ11才。日本で撮影するために長く家を空けたら、『ママ、帰ってきて』と泣かれたことがあったそうです。久しぶりの女優活動に刺激を受けながらも、幼い息子に寂しい思いをさせたことに胸を痛めていました」(芸能関係者)
仕事と育児のバランスに悩まされた女優復帰から6年が経過して、最近のゴクミの心境には変化の兆しがみられるという。
「これまでよりも帰国の回数を増やして、女優としての活動を本格化させようという動きがあります。実際に、昨年放送されたドラマ『顔』(テレビ朝日系)では、事務所の後輩である武井咲さんと共演し、30年ぶりとなるテレビドラマ主演が大きな話題を呼びました。
現在もさまざまな企画が持ち込まれていて、後藤さんは周囲の関係者に『今後は年に1本はドラマに出たい』と話しているとも聞きます。今年の夏以降、凱旋新作の撮影があるそうです」(前出・芸能関係者)
ゴクミが女優としての本格復帰を目指す背景には、子供たちの成長があったようだ。