『ワタシってサバサバしてるから〜最強ちび浜伝説〜』(c)とらふぐ・江口心/小学館
今の世界がすべてじゃないと伝えたい
網浜のように自己主張できずに悩む人や、悪縁に苦しんでいる人に向けて、とらふぐさんはこう語りかける。
「誰に出会えるかで人生は大きく変わります。だから今いる場所の居心地が悪ければ、網浜さんのように、『ここじゃダメだ』と言ってさっさと出ていけばいいんです。別の場所には、あなたを守ってくれる出会いが必ずあるはずです」
さらに3月31日、とらふぐさんにとって初の子供向け作品となる『ワタサバ』の小学生編がWEBサイト「ちゃおプラス」にて配信される。
「行動範囲や考え方を制限される子供こそ、今いる場と違う世界があることに気づきにくい。だから『大人に頼ること』、そのなかでも『使える大人を見極めること』が大切……、小6だけど少し大人びた“ちび浜”がそんなことを教えてくれます(笑い)」
弱い者や、傷ついても痛みを表現できない者、日陰にいる者たちにとらふぐさんは優しい眼差しを向ける。『縁切りエマ』の次のエピソードは、飼い主に虐げられたペットが主人公になる予定だ。
「暗く深刻なニュースが多い時代ですが、考え方を前向きにして、勇気を出して動けば人生は変わります。そんなメッセージを、これからもまんがを通じて面白く伝えたいと思っています」
とらふぐさんの作品が、多くの読者の未来を変える「縁」になるかもしれない。
※女性セブン2025年4月10日号
『縁切りエマ』3月28日に最新コミックスが発売される(c)とらふぐ・今井康絵・伊藤征章/小学館
『ワタシってサバサバしてるから』第4巻 (c)とらふぐ・江口心/小学館