『Porta Potty』は“悪名高い人身売買パーティー”として、近年問題視されている(Instagramより)
被害の訴えをためらう被害女性たち
人権擁護団体「ディテインド・イン・ドバイ」代表であるラダ・スターリング氏も「Porta Potty」の危険性について、以前より注意喚起を行なっている。
〈私たちは、興行やイベントの名目でドバイに招待され、『Porta Potty』に誘われたインフルエンサーやアーティストから多くの苦情を受けています〉(ラダ・スターリング氏のコメント、邦訳)
実際、スターリング氏のもとには多くの女性から性的暴行に関する申し立てが来ているという。しかし、警察へ通報することでドバイ内に留まる必要が生まれ、パスポートが没収されたり拘留されたりする可能性があるため、被害を訴えることをためらう女性がほとんどのようだ。
スターリング氏は次のようにも述べている。
〈多額の報酬を得るために自分の価値を下げるようなことをする必要はありません。お金に行動を支配されないでください〉(同前)
果たして、マリアさんは“悪名高い人身売買パーティー”に巻き込まれ、残忍な被害に遭ってしまったのだろうか。マリアさんの一刻も早い回復と事件の真相究明を期待したい──。